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フレット (紋章学)
フレット(、)は、紋章学においてエスカッシャン又はフィールドの交差させたベンドレットとベンドレット・シニスター(いずれも斜めの細帯)にマスクル(中空の菱形)を織り合わせた(インターレースした)チャージである。サブオーディナリーに分類される。 == 解説 == フレットは、漁具の一種である漁網に着想を得た図形と考えられており、元々はフレッティ (Fretty) という網目模様の図形の一部を切り取ったものである〔。園芸用の格子垣に似ている、と形容されることもある。初期のフレットは菱形(マスクル)がフィールドの上下左右の端に接するほど大きかったが、後にマスクルが小さくされて定着した〔。現在は、フィールド端に接するマスクルを用いるフレットを表現する場合にはフレット・エンシェント (Fret ancient) 又はフレット・スルーアウト (Fret throughout) と記述する。 フィールドにフレットが1つである場合はフレットの2本のベンドレットはフィールドの端に達するように描かれるが〔、フィールドに2つ以上置く場合はそれぞれのフレットは必ずクープト(直角に切って短くする)されなければならない〔。ただし、フレット・クープト (Fret couped) と明示的に記述することで、1つであってもフィールド端に達しないように描くことはできる。 アイルランドの紋章に多いことが特徴的な図形であり、イングランドでもウェールズの西部に多く見られる〔。ハリントン家が「セーブルにアージェントのフレット」の紋章を持つことから、フレットはしばしばハリントン・ノット (Harington Knot) とも呼ばれることがある〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フレット (紋章学)」の詳細全文を読む
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